4/28「秘密基地づくり学科」レポート
里山に大小の秘密基地が出現!2歳児から大人まで野山で創作三昧な一日
こんにちは。「秘密基地づくり学科」講師のツカコシです。ゴールデンウィーク初日の4月28日(土)、子ども原っぱ大学で記念すべき第1回のクラスとして、「秘密基地づくり学科」が開催されました。「秘密基地づくり」という魅惑的な響きに集った参加者は大人、子どもあわせると60人近く!三浦半島にある会場のsyoku-yabo農園(http://syoku-yabo.com/) は子ども達の元気な声が響き渡りました。
参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました!
事前に決めていたのは基地の設営場所だけ。丸投げに参加者一同唖然!
今回の「秘密基地づくり学科」では、事前に決めていたのは基地設営の予定地(会場のsyoku-yabo農園の裏山)だけ。事務局が用意したのは3本の枝きりバサミとのこぎり2本とロープ数本ばかりというかなり参加者に丸投げな企画・・・。
挨拶もそこそこに、集まったメンバーを連れて、基地予定地にご案内しますと、一同唖然。それもそのはずただの薮です。あたり一面、熊笹、熊笹、熊笹。熊笹だらけの山の中腹にて、「ここが基地の予定地でございます」と言われても・・・。参加者の間に漂う凍り付くような雰囲気。あれ、やばいかも、と思ったその直後、参加者のなかから自然と「よし、やるか」の声がわき上がりました。
スイッチが入ったパパママ、全力で熊笹の薮を開拓!
勇ましいパパたちが枝きりバサミ片手に薮を切り開き、ママと子ども達は切られた熊笹を運び出す。そこには純粋な労働の喜びがありました。みんな嬉々として薮を切り開いていきます(ほっと一安心・・・)。小一時間ほどで十分なスペースができあがると、どこが入り口だ、とかどこになんとかの部屋を作るとか、活発な意見交換がはじまりました。ほんの少し前まで全くの他人同士だった大人たちが「秘密基地づくり」という共同作業を通して、仲間となって意見交換をしています。すばらしき光景!
子どもは子どもだけの秘密のアジトがほしいのだ!
しかし、ここで事件が起きました。基地の予定地から子どもの姿が消えていたのです。大人たちがあまりに基地づくりに夢中になるあまり、「なんか違う」と子ども達は一人、また一人と現場を去っていたのでした・・・。慌てて子ども達に話を聞いたところ「なんか全然秘密基地っぽくないし。」「大人ばっかりやっててつまらないし。」と不満たらたら。そりゃそうだ。なんせ、大人が本気で楽しんでいるし、基地は大人サイズで子ども目線ではまるで「秘密」じゃない。
ということで、恐る恐る提案しました。「じゃあさ、大人が入れない、子どもだけの基地を作ったら?」彼らの目が輝きました。ここからがすごかったです。4年生のメンバー3人を中心に、下は幼稚園生からの子ども達が一体となって入り口を作る、中にリビングだのダイニングだの、秘密の通路だのを作っていきます。そして、徹底した情報統制。大人立ち入り厳禁。入り口付近に見張りが立ってカメラが近づくのを許してくれません・・・(でも、本当はちょっとパパママに自慢したそう)。
「秘密基地づくり学科」第2回以降では同じ基地を増改築する予定!
ということで、大人が本気で作った秘密基地(というより小屋!?)と、子どもたちが作り上げた秘密のアジトがどんどんと出来上がっていきました。できあがった基地はこんな感じ(下のギャラリー参照)。イベント自体は15時頃にいったん中締めしたものの、子ども達の勢いは収まらず、中心メンバーは日が暮れるまで基地の増改築を続けていました。
「秘密基地づくり学科」、参加された皆さんの「また参加したい」「想像以上に楽しかった」「この場所に来られただけで満足」といったありがたい感想と子ども達の笑顔でスタッフ一同、大満足でした。子どもも大人も身近な自然に触れることで気付きを得る、という子ども原っぱ大学のコンセプトどおりの場を提供できたかなー、と思っています。
なお、基地スペースはsyoku-yabo農園のやすさんのご好意で残して(放置して)おいてくれるそうです。第2回以降、基地を増改築していきましょう!(夏の間は虫やらマムシやらが出没するそうなので、第2回の開催は秋以降の予定です。そのころは基地はボロボロだと思いますが・・・)
改めまして、最高の会場を提供してくださったsyoku-yabo農園さま、参加者の皆さま、どうもありがとうございました!
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