REPORT

こども学部
子どもたちだけの異種球技大会 〜自然の中で広がり深まる絆〜

異年齢の子ども達だけで過ごすプログラム、親御さんには逗子駅まで送迎してもらい、子どもたちとスタッフだけで逗子の自然溢れるフィールド「村や」にバスで向かいます。球技大会のフィールドとなる「村や」は、運動場や体育館とは異なり、コートもなければゴールもありません。あるのはボール、そして山。子ども達の想像力を駆使して、4時間にわたる球技大会を行いました。

親御さんと離れ、子どもたちだけになったバスの車内、初めは緊張感が漂っていましたが、一人の子が、お友達の身につけている帽子やバッグを見て、「野球好きなの?どのチームが好き?」と話しかけたことがきっかけで、「俺も好き!野球やってるよー!」と声が上がり、自然と笑顔が溢れるようになりました。このような小さなきっかけが、趣味やゲームの話題へと広がり、すぐに子どもたちは打ち解けていきます。

10分ほどバスに揺られ、そこから徒歩10分で村やへ到着。
到着するなり、荷物を下ろす間も惜しんで、スタッフを巻き込んで野球の、はじまりはじまりー!参加者全員で一斉に野球を開始するというわけではなく、自分の気持ちを大事に、やりたい子が、やりたいタイミングで声をあげて参加するスタイル。
野球をしている傍らでは、火おこしをスタート。一人の子が「キャンプの時は、ファイヤースターターで火をつけてるんだけど、今日忘れちゃったんだよね。ファイヤースターターってある?」と。スタッフが持っていたファイヤースターターを使って火起こしをしていると、野球をしていた子どもたちも興味を示し、「それ何?やったことないから僕もやってみたい!」と好奇心が掻き立てられております。いつも使っているマッチではなく、ファイヤースターターでの火起こしにチャレンジ。みんなで葉や枝を集め、火おこしに没入!火が点いた瞬間、一斉に歓声が上がり、子ども達は達成感に満ちていました。

球技大会の種目はというと、子ども達のリクエストで野球、ドッジボール、サッカー、ラグビー。子どもたち自身でルールを決め、高学年が低学年の子に、経験者が未経験者にルールを分かりやすく教える姿がとても印象的でした。ゲーム中、故意ではなくボールが当たってしまったり、身体が接触して転倒したりすることもありますが、「ごめんね」とすぐに謝る心遣いに、ほっこり。また、「戦略練りたいから、作戦タイムちょうだい」と子どもからのリクエストもあり、自分たちで試行錯誤しながらチームメンバー同士協力し合い、お互いの理解を深める姿も見られました。

ランチタイムには、各自持参したお昼ごはんやおやつを、お互いシェアする温かな光景がありました。こうした小さな交流が、子どもたちにとって大切な社会性の学びの場となっていると感じます。

4時間近くにわたる球技大会のクライマックスは、子どもたちが提案し実行した「原っぱ球技大会表彰式」。子ども達自ら木を切って、参加者全員分のトロフィーを作り、お互いの素晴らしいプレーを褒め称え合いながらトロフィーを手渡す時間は、お互いを尊重し合う、至福の時間でした。

ただ遊ぶだけではなく、互いに助け合い、学び合い、新しいチャレンジを楽しむことで、子どもたち一人一人が成長する貴重な機会になったと思います。
親御さんには子ども達が遊んでいる間、カフェでのんびりしたり、逗子海岸でリラックスして過ごすことで、日頃の忙しさから解放された貴重なひとときを得られると思います。次回もぜひ遊びにきてくださいね!

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