REPORT

おとな学部
秋の紅葉をめぐって鎌倉の源流目指して探検

海で遊び尽くした夏のおとな学部が終わりまして、秋冬シーズンが始まりました。秋と言えば紅葉。鎌倉を太古から流れる滑川をサケのごとく遡上しまして、源流を目指しながら普通の観光客とは異なる目線で古都の紅葉を楽しむ、そんな企画でございます。

川をさかのぼりながら海と、山と、川と私たちの暮らしのつながりを体感するという非常に「ためになる」企画なのであります。

ということでまずは海(由比ガ浜)へ。砂浜にカヤックをおろして、カヤックに乗って河口から川を遡上していきます。

滑川、想定に反して案外浅く、座礁し掛けながら進みます。600mぐらい進んだ地点でもはやカヤックは使えなくなったので、係留して乗り捨て。ここからはじゃぶじゃぶ川を歩いて進みます。当然、水は冷たい…。我慢です。古い河原や茶わんなど鎌倉らしいものがいっぱい落ちています。

少し進むと川が支流に分かれています。別れた先は暗渠(トンネル)に。なぜか、人は暗渠に吸い寄せられていきます。このまま本流を進むか、支流にわけいるか…。参加者の一人が暗渠に行ってみたい、ということで急遽の暗渠探検。

ヘッドランプをもってきていなかったので、スマホで照らしながら前進。

真っ暗で何も見えない。この先、出口があるのか…、と不安になってきたところで急に視界が開けました。出た先はどうやら江ノ電の下。電車をしたから見上げるというおそらく一生に一度あるかな以下の体験をしたメンバーでございます。

周囲は住宅街。しかしながら川の土手は古い石積み。鎌倉の歴史を感じながら進んでいきます。徐々に川幅は狭くなっていきます。暗渠のたびに天井が低くなりだんだん中腰がくるしくなってきます。

流れは非常にささやか。そしてこんなささやかな川にも、生き物がいます。アユの稚魚!?

川はどうやら蛇行しながら銭洗弁天の方に向かっている模様。観光客がたくさんいるエリアになり、徐々に町ゆく皆さんと目線が合うように・・・(ぎょっとされます)。いよいよ、暗渠をくぐれなくなったので、仕方なく道へ上がります。それでも地中の川を辿って水源を目指せます。


途中、鎌倉で人力車をやっている私(ガクチョツカコシ)の小学校からの友人、ケンジ君に偶然出会う。ケンジ君は私と小学生のころ、野山で遊びまくった、原っぱ大学の原点をともにしたような友人。私たちがやっていることを即座に理解してくれ、「この川は『佐助川』っていうんだよ、源流に行くなら銭洗弁天ではなくて、佐助稲荷がいいね」と教えてくれました。こういう偶然の出会いがたまりません。

銭洗弁天にお参りしたのち、佐助稲荷を登ると、佐助川の「水源」にたどりつきました。

当初の想定ルートと違うし、紅葉を楽しむ余裕はほとんどなかったのですが、こういう流れに任せた遊びは最高にたのしいのであります。おとな学部、秋冬もあちこちで遊びまくるぞー!

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