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子どもたちよ、放課後を思い切りサボろう!

僕ら原っぱ大学は感じるままに過ごし、遊ぶ場のプログラムを2015年に立ち上げ、今は逗子・千葉・大阪のフィールドを運営しています。自分たちが言うのもなんですが遊ぶ場、余白の時間には類まれな知見と経験をもっております。えっへん。

また放課後サボールの舞台となる逗子市の古民家100saiでは2016年より「サボール」という活動を続けています。文字通り明るく楽しく積極的に“サボる”場として、「日常にヒマと余白を!」と宣言し場を開き続けてきました。大人たちを中心に積極的にサボる時間がたくさん生まれています。

原っぱ大学とサボール、両者に通じるコンセプトは「誰かが定めたゴールや、未来への投資ではなく、『今、この瞬間』をその人自身が感じるままにありたいように過ごせる場」ということです。とにもかくにもそんな場を作り続けています。

思い切り遊ぶということは、自分自身であること。「サボる」ということは背負っていた役割や義務を(一時的に)外すこと。役割や義務や体面をサボった素の人間は大人も子どもも不器用で凸凹でいびつなんだけど、だからこそ美しい。愛おしい。

僕らが作る場が広がることでそんなゆるやかな余白の時間や人間観が広がっていけばと考えて活動を続けてきました。

しかし、原っぱ大学発祥の地であるこの神奈川県逗子市ですら、むしろそんな余白は少なくなってきているように感じます。

子どもたちの時間は未来への投資で埋められ、自由に気ままに無目的に過ごす場所・関係性・時間が少なくなってきているように感じます(あくまで主観ですが!) 。残念ながらコロナ禍の影響もあるでしょう。 ごちゃっと混ざりあい、遊ぶ場が不足しています。

「遊びの場」を生み出すことにこだわり続けてきた原っぱ大学が、地元逗子でこの状況を座してみているわけにはいかない!

声を大にして言います。

子どもたちよ、放課後を思い切りサボろう!

もしかしてトンチンカンに聞こえるかもしれません。

この将来が見えない不確実なグローバル競争社会で、人口減少著しい日本に生まれた子どもたちは生き抜くために学び、経験を積み、日々研鑽する必要があるのだ。サボっている場合ではないのだ。そんな風に考えられるかもしれません。

もちろん、将来に向けて経験を積み重ねていくことも大事。競争社会で生き抜くスキルを磨くことも大事。ゴールに向けて努力を重ねられる子になるのも大事。

なのだけど…。はるかに大切なことがあると考えます。

貴重な「今」を味わい、自分の感じるままに、考えるままに過ごすこと、その時間を共有し、信頼できる仲間や大人とつながること、そんな時間を過ごした記憶が身体に染み付くこと。これら「サボること」と「遊ぶこと」を通じて得られる経験・体験こそが子ども時代を、ひいてはその人の人生そのものを豊かにたくましくしていくと僕らは信じています。

放課後に、お待ちしています!

逗子葉山エリアは恵まれた環境、子どもたちへの思いのあるプレイヤーがたくさん存在するエリアです。子どもの放課後の居場所をゆるやかに自然のなかで過ごす場はいくつもありますし、そんな場を運営する仲間たちをリスペクトし、ときに協働しながら放課後サボールの活動を行っていきます。

また、古民家100saiを共同利用する「まなび舎ボート」は余白のある放課後の居場所を作ってきた先輩です。2017年より「 放課後、こどもたちが『ぼーっと』できる余白のある居場所 」として毎週月曜日、水曜日に活動しています。今回、放課後サボールの立ち上げにあたって、「まなび舎ボート」の代表である辻さんはたくさんアドバイスをくださり、応援してくださいました。同じ場所で近いコンセプトで場を開いていきますが、決して「競合」ということではなく、協働しあい、コラボしあい、ともに豊かな時間を作っていければと考えています。

2021年3月
原っぱ大学 ガクチョー 塚越 暁

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