原っぱ大学 HARAPPA UNIVERSITY原っぱ大学 HARAPPA UNIVERSITY

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違いを楽しみ、迷惑をかけ合おう。

原っぱ大学には「大人が決めたルール」はありません。自分の身の安全に関わることをのぞき「やっちゃダメなこと」もありません。子どもたちは、そんな環境に身を置くと、子ども自身の感覚やお互いの折り合いを見つけて自然発生的に「ルールっぽいもの」を生み出します。

例えば泥滑り台。滑らねばならぬとは誰が決めたか、延々と下から四つん這いで登る子がひとり現れれば、あとに誰かが続く。そのとき滑りたい子は、じっと上で待つ。大人が先回りせずとも、自然と生まれたルールは子どもたち自身の安全を守るものであり、お互いの楽しさを邪魔しないためにしっかり機能するものです。

“それぞれの違い”こそが宝もの!

何が好きで何に楽しさを感じるかは、ひとりひとり違います。

私たちは、その違いこそ尊く愛しいと思って活動しています。だからこそ、子どもひとりひとりの「今やりたい」「今やりたくない」を大事にしたい。それはわがままを言っているのでも、勇気がないのでもなんでもない。自分の心の声や感覚に対して、素直に従ってみるということは、小さな人たちにとって大きな宝になると思うのです。

ちょっと固い表現をしてしまうと、自己肯定感の育ちのためだったり、自分軸を作るためにとても大事なことですよね。時々耳にするのは「せっかく来たのにうちの子あんまり遊ばないんです」という声。うんうん。それが気になるパパやママの気持ちもよーく解ります。

よく見ると、それぞれ楽しいゾーンにピタリとはまって過ごしているんです。切り株の年輪にそって色を黙々と塗る。もくもくと釘を打ち続けること1時間。木片で電話を作って見えぬ誰かとごにょごにょ電話している。最高な過ごし方です。そして実はスタッフの中には「泥んこ?苦手、気持ち悪いよねー♡」というメンバーも。大人だって苦手なことより好きなことをしていたい。それは子どもも一緒です。“子どもらしさ”という目線をちょっと外しておいて“その子らしさ”にぜひとも目を向けていきましょうー!

合い言葉は“迷惑をかけ合おう”

小さい子を持つ親の悩みのひとつとして「周りに迷惑がかかっていないかしら」という視点。己の時計で動く小さな人たち。愛しきこの姿が、時に親にとっては心配の種になることもあるかも知れません。良くも悪くもついてくるこの悩みを、原っぱリトルではあえての合言葉にしてしまいました!

そもそも迷惑とはなんだろう。誰かを不快にさせること?誰かの何かを邪魔すること? だとしたら。むしろここでは存分に迷惑をかけ合ってしまいましょう!

不快を知るから快を知る。困るからこそ感謝を知る。みんなと同じことをしたり、同じペースで過ごさなくっても大丈夫。肩の力をぬいて、迷惑をかけ合い、受け止め合い、時にはお互いの子を叱りあい、みんなでゆるっと進んでいきましょう。それはきっと、私たち大人の生き方においても、大事なプロセスなんじゃないかと思います。

写真はある夏の活動日にて、水鉄砲バトルのひとこまです。顔面に水を真正面からかけられるなんて、まさに迷惑そのもの!迷惑をかけあう。まずは子ども達と思いっきり遊ぶことからその一歩が踏み出せるのかもしれません。