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5.「意味なく好き」の豊かさについて

一昨日、90年代に人気だったアメリカのロックバンド Guns N’ Roses(以下ガンズ)の来日公演に行ってきました。今、流行の音楽ではないですが、僕が中2の頃、洋楽に目覚め、友人らと聴きまくっていたバンドです。

1993年。中2の冬。僕らは休憩時間のたびに、学校に一つしかない公衆電話にかじりついて、ガンズのコンサートチケットの予約電話をかけまくりました(インターネットが無い時代。チケット予約は電話でした。これがなかなかつながらない…)。そして手に入れた東京ドーム公演のチケット。2階席から観るステージ。豆のようなロックスターたち。でも当時の興奮が身体の芯にずーっと残っていたようです。

ガンズはその後、ロックバンドのご多分に漏れず、メンバー同士の確執でオリジナルメンバーがバラバラに。僕自身も高校、大学に進学するにつれ、音楽の趣味も変わって、ほとんど意識することが無くなりました。
あれから24年。すっかりオジサンになった僕のもとに飛び込んできたのはガンズがオリジナル当時に近いメンバーで来日するというニュースでした。そのニュースを聞いたとたん、あの頃の熱い興奮がかえってきて、中2のときに一緒にドームに行ったメンバーと皆で24年ぶりにガンズのライブを観に行くことにしました。

そして一昨日。僕らも、ステージの上の彼らもすっかり年をとったわけなのですが、それはもう、そうれはもう、興奮しっぱなしの3時間でした。論理的な批判を一切受け入れない、パワフルな、感情の塊のような興奮。気持ちよかったです。

その24年ぶりの体験をして、ふと思ったわけです。中2の僕はどうやって数千円のチケット代を工面したのだろう?記憶にはないのですが、当然、自分で用意できるはずがなく。両親が払ってくれたのでしょう。父と母からするとガチャガチャと喧しいだけの音楽。間違いなく理解も共感もしていなかったと思うけど、東京ドームに行かせてくれたことは紛れもない事実。おかげで、当時の僕も、24年後の僕も言葉にならない有り難い経験をさせてもらっています。

意味が分からなくても、共感できなくても、意味を見いだせなくても、我が子の「好き」を見守って応援してあげたい、と思います。僕の両親がそうしてくれたように。