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心に生きる師匠

こんにちは。いつもここには個人的な話を書いていますが、今日はさらに輪をかけて個人的な話。先日、僕の心に生きる師匠の命日でした。2011年の4月に亡くなったから、丸三年。そう、2011年の4月。いろいろ思い出します。

66歳で亡くなるまで、やりたいように自分の人生を全うした人。ライブハウスのオーナー。ディジュリドゥという楽器を演奏するミュージシャン。馬に乗る人。大学生のときに知り合って、本物を教えてくれた人。社会人になって会う機会が減ってしまったけど、会うたびに「おー、アキラー、元気かー」と声をかけてくれ、ゴツゴツした手で握手をしてくれる。

すごく破天荒に、好き勝手に生きた人に見えるけど、僕が思い出すのは、自分の演奏に納得いかないで、苦笑いしている顔。しきりに首をかしげている姿。演奏前の緊張している姿。イライラと怒っている姿。

アボ(その人の愛称)の演奏は小さな地下のライブハウスで、お客さんとミュージシャンが混然一体となった空間で、完全フリーのセッション。編成もそのときそのとき。ディジュリドゥ、パーカッション、ピアノ、ドラム、ベース、ヴァイオリン、サックス…。

だから、ぐぉーーーー、この演奏はすごい~というときもあれば、なんか今日はのってないなーってときも。どっちもあって。そういうのすべて含めて「生」でした。生。ナマが気持ちよかった。

そんなアボ、僕の心の中に生きているんですよね。「心の中に生きる」って本当にあるんだなと。目を閉じて、深呼吸して、耳を澄ますと、声が聞こえるんですよ。「アキラー、やりたいようにやればいいんだよー」。原っぱ(というか草原)が似合う人で、特に屋外で、こんな季節に耳を澄ますと風に乗って声が聞こえてくるんですよね。

そう、耳を澄ます。これは前にどこかで書いたかもしれないけど、アボと同じステージに立っていた太田恵資さんというヴァイオリニストの方が言っていました。アボとのライブの演奏があまりにかっこよくて、ライブの後に友人と聞きに行ったんです。「どうやったらそんな素敵な演奏ができるんですか?」そしたら太田さんは「他の人の演奏をじっと聞くんですよ」ですって。やー、参った。

話が右往左往しております。心に生きるアボ。会えないのは、生の演奏を聞けないのは寂しいけれども出会えたこと、今もそばにいてくれることがとてもうれしいです。どうもありがとう。

追記。2011年から3年ですね。ライブでアボがアンコールに演奏する曲は「石の上にも三年」というオリジナルの曲でした(毎回、曲は違うのですが)。石の上にも三年。そういうことです。

アボのユニットのサイト。「DidgeridooMagic
アボのライブハウス、高円寺JIROKICHI。今年は40周年。久しぶりに行こう!

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写真はアボの追悼ライブでディジュを吹かせてもらったときの思い出の1枚。右が僕、左はジャズピアニストの山下洋輔さん。一生の思い出。