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能力

最近、購入する本で「ハズレ」を引く
ケースが減ったなぁ、と思います。
以前は割と本屋で棚を見て
思いつきで買っていたのですが、
ここ何年かは、ブログやSNSやらで、
気になっている人や面白いコラムに出てきた本を
その場でパッと注文しちゃうケースがほとんど。
そうやって、今の自分が共感している人が
勧める本を手にとるから、
心にすっと入ってくる出会いが多いのだろうな。
素敵な出会いが多いし効率はいいのですが、
なんかちょっとつまらないかもと
書きながら思いました。
(何を言いたいのかあいまい過ぎる…)

以上、前置きでした。

そんな中、出会った本がこれ。
「イノベーション・オブ・ライフ」クレイトン・Mクリステンセン著

まだ読了前なのですが、示唆に富んでいて
それはそれは、いい出会いでした。

有名な「イノベーションのジレンマ」を
記した経済学者クリステンセン氏が企業を研究して得た
「法則」を人生そのものに当てはめた指南書。

僕が大きなヒントをもらったのは
「能力」についての話。

企業も人も「能力」は
資源・プロセス・優先順位の3つに
MECEに分類できるという考え。
資源:年齢、お金、知識、技術、仲間、家族など活用できる状態
プロセス:実行する方法、やり方。考え方、資源配分の方法
優先事項:ものごとの取り組む順番。意思決定の指針、動機

著者はこの理論を子育てに当てはめて、
「資源(=知識やスキル、表面的な経験など)」の
獲得にフォーカスをしすぎることに注意を促しています。
「プロセス」や「優先事項」を決定する能力を
育むことに注力しないと
資源を詰め込んでもダメでしょ、
ということを書いています。
これ、原っぱ大学を考えるうえで
すごく大きなヒントになったのですが、
その話はまた別途。

今日は僕自身の気づきについてです。

この「能力」は生まれ備わった資質ではなく、
時間とともに変化し、
経験を通して形成されていくもの
だと書かれています。
だから、適切な経験をしていないと
しかるべき問題に対処できない。
チームにおいても個人においても。

と、ここまで読んでふと思ったわけです。
僕の「能力」は何ぞやと。

恥ずかしげもなく書き連ねると…
——
資源:
・年齢相応の社会人としての経験
・家族
・素敵な仲間
・逗子という環境に生まれ育ったこと
・当面は生きていけるお金

プロセス:
・書くこと、編集すること
・人にものを伝えること
・イベントを企画実行すること
・組織運営、経営管理すること

優先事項:
・未来につながる事業を起こすこと
・「学び」の機会をつくること
——

衝撃。僕の「能力」に事業を起こす、
商売を回す、モデルを作る、など
今やろうとしているプロセスを作る
ものがひとつも無い…。
優先事項に事業をつくりたいと
書いてあるのに!
ひとり、その事実を認識して
思わず笑ってしまいました。

僕は起業家精神が旺盛と言われる会社で
10年半、務めてきました。
そのなかでは、新メディアの立ち上げや
ベンチャーの経営に参画してきたし、
その会社の周囲からの見られ方から
すっかり自分はそういうことが
できる資質をもっていると思い込んで
飛び出しました。

が、冷静にこのフレームでみると
僕個人の経験してきた「プロセス」は
そうじゃない…。

新メディアの立ち上げの際、
僕が経験したのはメディアの仕立て。
まさに編集をゼロから立ち上げること。
マーケットをみて事業を立ち上げる
経験をしたわけじゃない。
ベンチャーの経営も、響きとしては
事業創造に近そうだけど、僕がやっていたのは
いわゆる組織運営、組織管理。
事業モデルを描いたわけでも、
トライ&エラーを推進したわけでもない。
組織をいかにまわすか、を考えるのが
僕の役割でした。

つまり、今の僕が必要としている
プロセスをそばで見てはいたけど、
自分自身の中にもっているわけではない。
衝撃。

どうりでうまく描けないわけです。
ぐるぐる同じところを回っているのは
なぜだろう、できるはずなのに、
というのが最近の思いでした。
そりゃうまくいかないし、前に進まないわけだ。

なので、やっぱり。
これから取り組むべきことはシンプルに3つ。
①その能力・経験を持っている人にもっともっと教えを乞う
②(もっというと)その能力を持っている人と一緒にやる
③小さく自分でトライ&エラーして失敗・成功の経験を積む

あまりにもあっけらかんと見えて、
笑えてしまいました。

そして、心に浮かぶのは
スラムダンク、安西先生の名言。
「下手糞の上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目」

いい出会いに感謝。
この出会いをくれた元記事はこちら。
カジケンブログ「例外が許されてもいい特別な状況は?
元記事の方が刺さった個所と僕が刺さった個所が
全然違うのがまた面白いです。