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1/19「星空マイスター学科」レポート

オリオン座、こいぬ座、ぺガサス座…。たき火を囲んで冬の星空観察!

こんにちは。子ども原っぱ大学 塚越です。去る1月19日(土)に念願の「星空マイスター学科」を葉山の海岸(長者ヶ崎)にて実施できました。ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
当日は穏やかな雲ひとつない空のもと、イベントを開催できました。夕方からは雲が広がるという予報でしたが見事に外れ、伊豆に沈む冬の美しい夕日と葉山の星空を皆で楽しめました。唯一、半月が上がってしまったため星が見えづらかったのは残念でした。(すみません、半分だからって月を舐めていました。読みが甘かったです。反省。)

太陽が高いうちは「望遠鏡づくり」と「オリジナルキャンドル制作」

さて、当日は太陽が高いうちから集合し軽いワークショップ的な場として、「望遠鏡づくり」と「オリジナルキャンドル制作」を行いました。当初の想定では、子どもたちは海岸で思いっきり遊ぶなか、冷やかし程度にワークショップに参加する感じかしら、と思っていたのですが、けっこうな人気で、それぞれの場を担当するスタッフは大忙しでした。
まずは「望遠鏡づくり」。こちらは子ども原っぱ大学オリジナル設計図に基づいて開発された望遠鏡です(エッヘン)。ネッでの情報収集をベースにスタッフたちと試作を何本も作った結果、たどり着いた苦心のモデル。材料はすべてダイソーで手配可能、原価は500円程度ですので、ご興味ある方、ご連絡ください。レシピをお教えしますー。虫眼鏡とルーペ、厚紙でできているのですが、筒を前後させてピントをあわせるとそれなりにくっきり、遠方が見えます。ホンモノの望遠鏡のように上下さかさまで。自分たちの手で作り出した道具を扱うってうれしいですよね。子どもたちも夢中になってあっちを覗いたり、こっちを覗いたりしていました。

色の組み合わせは自在。ひとつひとつ手で組み立てる。

何が見えるかなー!お互いに覗きっこ

そして、大人も夢中であります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

つづいて「オリジナルキャンドル制作」。これも簡単。お仏壇に掲げる白いロウソクを溶かして、クレヨンを削って少々たらして色づけ、固まったらまた別の色で…、という作業を繰り返して、カラフルな層を作っていきます。みんなそれぞれ、こだわりの色合いでロウソクを作っていました。

ロウソクを溶かして、クレヨンをまぜる。あまり高温にすると発火しちゃうので注意。

色を変えて層をつくっていきます。これはひとつめの層を作ったところ。

こちらも大人が夢中。手に持っているキャンドル、きれいでしょー

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

寒くなってきたからたき火開始。大人も子どもも火に夢中

そんなこんなで、あっという間に日が傾きはじめ、寒くなってきたので、子どもたちと流木を集めに砂浜を往復、集まった枯れ木でたき火を開始しました。たき火がはじまると子どもの目つきが変わるんです(大人もだけど)。その場で仲良くなった友達同士、自分たちが守る火を決めると、いっぱしのたき火の番人。大人を寄せ付けず、自分たちでくべる薪を選びながら大切に、火をどんどん大きく成長させて…。何やら楽しそうに話しながら。と、子どもに混じって大事そうに火を育てるお父さんたちもチラホラ。たき火って何というか、年齢に関係なく、本当に楽しいですよね。火を見ていると心がオープンになるというか。

流木から火おこし。なかなかつきません・・・

大人も子どもも火の回りでは笑顔。

おとーさんも夢中です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

富士山の隣に沈む夕日。冬の湘南の一大ショーを堪能

そして夕暮れ。富士山のシルエットがくっきりとするなか、伊豆に沈んでいく夕日を眺めるのはこの季節の湘南の海岸の一大ショーです。空の色が刻一刻と変化し、山々の輪郭が突然立体的になる一瞬をすぎ、あたりがオレンジ色に染まったかと思うと、あっという間に暗くなっていきます。この時間を皆さんと過ごせただけで、あーやってよかった、と思えました。

寝っ転がって冬の星空を見上げる。たき火で暖を取りながら。

ここまでで、だいぶお腹いっぱいなのですが、本番はこれから。暗くなるのは早いのですが、星がなかなか上がってこない。ちなみに「星が上がってこない」っていうのは星空を見るようになってから使うようになった言葉です。早い時間、星座たちはまだ地面の下のほうにいて、あまり多くの星座が見られないんですよね。で、じっくり待っていると徐々にオリオン座やらカシオペヤ座といった有名どころが“上がってくる”。地球がまわっているんだなー、って実感するときです。
星が上がるのを待って、たき火を囲んで星のお話をするグループと、寝っ転がって星空を見上げるグループに分かれて、「星空観察」の時間。北極星からはじまって、カシオペヤ座、冬の大三角形(オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座)、ペガスス座、アンドロメダ座などなど。冬の夜空の星座をひとつひとつ確認していきました。大昔の人と同じ星を見ている、っていうのはやっぱり不思議な気分ですね。そんなとき、わっと声が上がって、「流れ星が見えたー」って声がしました。最高の瞬間。そんなこんなであっという間に時間が過ぎ、体も冷えてきたところで解散になりました。

 
 
 
 
 
 
 

僕は実は、この企画を進めるまで星を見上げる習慣がまったくありませんでした。でも、今では、仕事帰りに自分の町の駅に降り立つと夜空を見上げるようになりました。お、今日はよく見えるな、とか、オリオン座の位置がだいぶ変わったなーとか、そんな風に星を感じられるようになったのは素敵なことでした。ご参加された皆さんにとっても今回のイベントがそんなきっかけになっていれば幸いです。

また季節を変えて企画できればと思います。
どうもありがとうございました。