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「遊び」を自分でつくる親子に。

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365日間、親子と寄り添う校舎のない大学としての原っぱ大学 第1期がはじまります。

唐突だけど、今回のプログラムの出発点は「自分の大切なことを他人任せにするのをそろそろ辞めよう」という思いです。DIY、セルフリノベーション、発酵食品、3Dプリンター…。自分でつくるということがどんどん身近になって当たり前になってきています。

ただ、僕らの「子育て」の時間を振り返るとまだまだ「自分でつくる」部分が少ない。むしろ、便利なサービスや既製品に子育てを「アウトソース」するシーンが多いように思います。塾、習い事、通信教育、スマホ、テレビ、ゲーム…etc。これらひとつひとつを批判するつもりはありません(我が家の子どもは週4日習い事に行って、テレビが大好きです、はい)。

でも、ひとつひとつのアウトソースを積み重ねていくことで、大切な「プロセス」が見えなくなっている。子どもと共有する時間が減っている。子育てのうまくいかない部分を他人のせいに、環境のせいにするようになっている。

僕はまず、「遊び」を他人やサービス任せにするのを辞めてみよう、と提案します。

遊ぶことにスキルはいらない。正解もない。目的もない。適当でいい。親が楽しくて、子どもが楽しんでいればそれでいい。そんなゆるい「遊び」の時間を自分たちでつくることから始めたい。テレビゲーム、テーマパーク、ショッピングモール、イベント。子どもが喜びそうな用意された既製品やサービスでお茶を濁して「遊んだ」気になるのでなく、真剣に自分たちの遊びをつくる。

子どもが親と遊んでくれるのは限られた期間だけ(小学校の中学年ぐらいまで?)。その貴重な期間にプロセスを共有すること。一緒に体感すること、一緒に失敗すること、一緒につくり出すこと。この時期の子どもをもつ親として、「一緒に遊ぶ」というかけがえのない時間に優先するものが僕には見当たりません。

これまで子ども原っぱ大学がつくってきたのはそんな親と子のゆるい遊びの場。ダンボールで家を作ったり、絵具まみれになって踊ったり、泥だらけで転げまわったり。実はそれほど難しいことをやっているわけではなくて、工夫すれば家庭や地域でできることばかりです。そのエッセンスから、365日かけて、ちょっとした非日常な遊びを自分たちでつくれる親と子になっていくことを目指す。これが新しい原っぱ大学のプログラムです。

その体験は子育てを超えて僕ら大人にも多くの変化を与えてくれるはずです。自分たちでできることは自分たちでやる、という当たり前の感覚。遊びの中から気づきを得る習慣。自分の感覚に対しての信頼。決められた枠の中で決定するのでなく自らルールをつくるという柔軟な態度。これら、遊びを通して得られる体感・実感を持っている人と持っていない人の差は10年後、20年後にどんどん大きくなると思います。

「子どものため」だけではなく、自分たちのために。
遊びから始めよう。
Do It Yourself.

原っぱ大学 ガクチョー塚越 暁



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